不動産業者が見る孤独死物件の見方
親族の不幸により孤独死物件を保有してしまった。
賃貸に出していた物件で孤独死が発生してしまった。
物件を今後どう運用しようか、もしくは処分しようか、迷っておられますでしょうか?
ここでは孤独死とは何か?孤独死した物件を不動産業者はどう見ているか?まとめてみたいと思います。
孤独死とは
孤独死とは主に一人暮らしの方が誰に看取られる事もなく、生活の中で自分の居住内で突発的に最期を迎えてしまう事。
特に重い病気にかかってしまい、誰の助けも呼ぶことが出来ず死亡してしまう状態の事を言う。
孤独死物件とは
孤独死の現場となった不動産。
一人暮らしの方が誰にも看取られる事なく死亡してしまった不動産の事。
一般的には誰にも看取られず死亡してしまう為に発見も遅れ悪臭を放ってしまいます。
悪臭により周辺住民からの苦情などによって発見される事が多い。
孤独死物件の状態
死後数日経過しておる事が多い為、部屋中悪臭(死臭)が漂っています。
死亡現場付近は死後の日数によりますが、体液が床中に広がってしまっています。
床は人体をふちどり取れないシミができています。
また、孤独死される方は一人暮らしの為、部屋中が散らかっている事が多いです。
物件の状態としてはカナリ厳しい状態にあります。
自分自身がその物件に住めるか?という考え方で見ると厳しさが分かると思います。
孤独死物件の不動産業者の見方
前項でお伝えした通り、物件の状態は素人目線で見ても非常に厳しい状態といえます。
不動産業者が仲介し売却(仲介により代わりに買い手を探す場合)する場合、部屋は最低限原状回復をしなければなりません。
特殊掃除(100万円〜)を使って悪臭と汚れを取り除き、遺品整理業者に数十万円の費用を支払わなければなりません。
孤独死物件は売却出来る?
不動産の売却仲介業者としては売りにくい物件をわざわざ積極的に仲介する事はありません。
したがって長期間売れ残ってしまう事が多くなります。
次は孤独死物件のリフォームまで検討しなければなりません。(数百万〜)
それでも売却が成立する可能性は保証されません。
不動産仲介業者としては取り扱いたく無い物件である事が分かるかと思います。
買取専門業者の見方
じゃあ孤独死物件を抱えてしまった場合どうすればいいのか?
不動産買取専門業者に相談することをオススメいたします。
不動産買取業者は自らが特殊掃除、リフォームなどのリスクを背負って買取をしてくれます。
また、どのくらいの相場で孤独死物件が取引されているかを熟知している為、高い価格で買い取ってくれます。
(買取と売却の違いに関しては改めてご説明いたします。)
買取業者に注意すること
買取業者自体が少ない事と、他が買いたくない物件である為、業者の言い値での価格提示になります。
その際に著しく低い価格を提示する業者があります。
おかしいと思った時には冷静になり相見積もりを取る事も大切です。
まとめ
孤独死物件は不動産業者としてはあまり積極的には扱いたくない。
仲介を利用した売却は高い値がつく可能性があるが、売却は長期戦になることが多い。
事故物件、孤独死物件などの買取専門業者に買い取って貰うほうが早い。
著しく低い買取価格の提示であった時は相見積もりを行う事も一つです。